光のおとずれ 編集後記 平成28年8月


光のおとずれ 編集後記 平成28年8月

★楠本加美野著『よろこびの先祖供養』に集録さ れている「破れ寺の若坊主」の話。ある30戸足 らずの小さな漁師村に若い住職が赴任して来ました。お寺は破れ寺、最初は後悔しましたがこれも仏のご縁と、過去帳を懐にその日の物故者の霊を供養するために部落を周り始めました。 初めは村の連中も馬鹿にしていましたが5年も続くと、朝食を出す家や米を持たせる家も現れました。この村の沖にしかけた鰤網に網が破れんばかりに鰤の群がかかり、一日で巨万の札束が転げこんだのはその頃です。よその村の網には一匹もかからずにこの村の網にだけ鰤がかか ります。不思議だ、謎だ。「ひょっとしたらあの若坊主が毎日経を読んでくれるせいかもしれんぞ」誰かが言ったこの言葉は皆を納得させました。5年間1日も欠かさず家々の古仏を掘り起こして読経して歩いているのだ。その祖先をまつる心に仏は幸運の矢を向けてくれたのかもしれぬ。家々から金を集めて寺を復興し、せめてあの和尚の寝る部屋の雨漏りをふせいでやろうではないか。村人に仏心が芽生え、高台に分不相応な巨大な庫裡、本堂、山門が厳然とそびえ立つことになったという話です。

 

★ 教化部では、生前役職者として貢献された方を布教功労物故者として、祥月命日の「月次先 祖供養祭」と、春・秋の「布教功労物故者慰霊祭 」の年3回感謝のご供養をさせて頂いています。 現在260柱ほどになっていますが、ある方から一般の霊牌は宇治に送って1年間聖経供養をされているのに、功労者の霊牌は教化部で供養しているとはいえ、その都度宇治に送らないのは大変申し訳ないのではないかと言われました。 功労者は言わば教化部のご先祖様。教化部でのご供養の後は宇治に送って聖経供養をした方が良いとのご指摘でした。言われてみればその通 りなので、以後毎月その月の功労者の霊牌は別に記載し、宇治にお送り致しました。その年の教化部決算が? 百万円の赤字決算になりました。 ところが、購入していた国債がそれまでにない高利率で売れ、何と赤字とほぼ同じ売却益が入ってきたのです。そこで思い出したのが「破れ寺の若坊主」の話でした。何故同じような金額が入ってきたのか。教化部のご先祖様が喜んで下さ っているのだと思わざるを得ませんでした。今月の「宇治だより」に、「誌友、信徒の皆様は朝に夕に先祖供養を三度の食事同様に日々修しておられることと存じます。意識して行ずるのでもなく、習慣とも違う。おのずから仏前、神前に座して聖経供養を実践しておられますこと祝福申し上げます。」と書かれていました。いつの間にか、毎日のご供養を義務感や責任感でしていたことを反省させられた次第です。8/6は「盂蘭盆供養大祭霊牌奉送祭・先祖供養祭」です。ご先祖様はもちろん縁ある方々の霊牌も宇治に送 り真心込めてご供養させて頂きましょう。

(T)

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