光のおとずれ 教化部長 平成29年4月


「目に見えぬ世界に宝を」
教化部長 松田 正道

合掌 ありがとうございます。日頃より生長の家の運動に挺身・致心 ・献資の功徳を積まれます宮城教区会員信徒の皆様、ありがとうござ います。

2年ほど前に、ある教化部長から次のような話を聞く機会がありました。

薬師寺の東塔について高田好胤管長が語っていたことがあります。 昭和36年9月16日に、風速75メートルの第二室戸台風が 奈良を直撃。わずか四、五十分の間に、境内の樹木が悉く倒れたので す。太い樹が根っこから倒れて行く。あとでみたら164本も倒れていたという。台風襲来のさなか、高田好胤管長は「凍てる音楽」と いわれた三重の塔も遂に今夜が最後かと思ったそうです。高さ34メートル。塔の先端には、美しい九輪や水煙がある。天武天皇の御創建以来、1,300年の歴史をもつこの由緒ある塔が倒れるのか。塔には釘一本使われていない。全てが木と木を巧みに組み合わせて作られているに過ぎない。370年前に建立された建物で、太い釘を使って作 られた金堂ですらきしんでいる。その夜、高田好胤管長はまんじりと もせずお経を唱えながら朝を待ちました。翌朝、三重の塔は瓦一枚 吹き飛ばされず、毅然として聳え立っているではありませんか。好胤師の眼から涙がこみあげてきました。のちに被害を調べてみると新しいものほど壊れがひどく、1,300年前の三重の塔はどこにも被害はありませんでした。今から700年前の鎌倉時代のものは500枚の瓦が飛ばされ、100年前の仏足堂と講堂は棟が落ち、修理に3年かかったとの こと。好胤師が現代の建築家に「奈良には法隆寺・唐招提寺・東大寺など立派な古い建物が沢山あるのに、その古い建物の精神を現代の建築家はどうして学ぼうとしないのか」と訊ねました。すると「いま の建築家はこんなバカなまねはしません。昔の建築は、目に見えない天井裏などにものすごく材料を使っている。今の建築家にあれと同じだけの材料を使わせたら、同じ形の同じ大きさの建物を二つか三つ作ってみせます」と答えたという。そう云って答えた人たちが作った建物 は、台風で脆(もろ) くも吹き飛んでいたのです。

 

好胤師は、釘一本も使わぬ三重の塔が1300年間続いてきて、風速 75メートルの台風にも一ヵ所の損傷もなく、びくともせず毅然と して立っているのはどうしてであろうかと、上がったことのない塔の中に入ってみました。三重の塔の屋根裏には、身動きができないほど材料が組みこまれており、目に見えない天井裏にまでどこまでも心を注いでそれは作り上げられていたのです。好胤師はそれを見ながら思ったといいます。『最近の建築は目に見えるところだけに力を入れ、空間美 などといって、目に見えない大切なところに力を注がなくなってきた。 だから台風にも吹き飛んだ。目に見えないところを大切にし現代の一 流の建築家からバカだといわれた古代の人が作った建物は、1300年経ても台風にもびくともしない。本当の仕事はバカでなければ出来な いのだ』と。

 

私達も自己の生活の場で、目に見えないところをどれくらい大切にしているかを反省してみなくてはならないと思います。この世界は目に見えない心の世界の反映であります。目に見えない世界にどれだけ宝を積んでいるか・天の庫(くら)にどれくらい宝が積まれ、陰徳が積まれているか・人の眼を意識して、名誉や地位や権力を求めることなく、目に見えぬ深切や愛他行に力を尽くし心を注いで行くとき、どんな現象の嵐が吹いてこようが、微動だにしない光明世界が展開してくるものです。「聖使命会員の拡大」や、「講習会へのご案内」等も周囲の多くの人々を救い、目に見えぬ心の世界に宝を積む尊い愛行の機会であります。

 

当地もいよいよ春本番を迎えます。今月16日には「聖使命会員研修会」及び、松井外司・茨城教区教化部長をお迎えして「真理講演会」が開催されます。私たちは目に見えるところは勿論、目に見えないところにも心を配り、各種運動に明るく・楽しく・元気よく邁進致 しましょう。

感謝合掌

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