光のおとずれ 編集後記 平成30年12月


光のおとずれ 編集後記 平成30年12月

★11/8の産経新聞の1面は、米国の中間選挙結果 に憮然とした表情のトランプ大統領と、歓喜している 民主党支持者の写真が掲載されていました。上院は共和党が勝利し下院は民主党が勝利したのです。米議会は完全にねじれ状態となり国民の半数は大統領にNOを突き付けたと言えるでしょう。翌日の1面は平成最後の園遊会の記事でした。そこには天皇皇后両陛下が 一つの傘を差しながら、笑顔で招待者を回られている姿が掲載されていました。あいにくの雨で天皇皇后両 陛下も濡れながらも、着物姿で臨まれた車イスの平昌 パラリンピックアルペンスキー金メダリスト村岡桃佳さんに、「おぬれになって大丈夫ですか」と気遣いのお言葉をかけられました。招待者には五輪メダリストや時の人ばかりではなく、農家や看護師、ボランティ アなど、その道一筋で地域社会に貢献している人達もたくさん招待されています。事前に招待者の説明を受 けているとは言え、両陛下はそのような名も無き民へ のお心遣いも決して忘れることはありません。

 

★今年の春の園遊会。両陛下は、東京都昭島市で元受刑者を雇ってダイレクトメールの封入を請け負う会社を営む、渡辺道代さんの前で足を止めました。渡辺さんに向かって、天皇陛下は「何年やっていますか」、皇后様は「状況はいかがですか」と声をかけられました。 渡辺さんは1987 年に会社を立ち上げた頃、従業員の女性から「実は夫が服役しているんですが、私はここにずっと居ていいですか」と涙ながらに打ち明けられ、 罪を犯した人に対する社会の厳しさを実感し、更生を目指す人を雇い始めたといいます。皇后様は渡辺さんの夫にも「これからも奥さまを支えてくださいね」と言葉をかけられました。渡辺さんは「有名人でもない 私にまで声をかけてくださった。ご関心の幅の広さに驚き、励みになりました」と大変感激されていました。

 

★福沢諭吉は『帝室論』の中で次のように述べています。

「我帝室(皇室) は人民の精神を収攬するの中心なり。 其功徳至大なりと云う可し。国会の政府は二様の政党相争ふて、日の如く水の如く、盛夏の如く厳寒の如くならんと雖ども、帝室は独り万年の春にして、人民こ れを仰げば悠然として和気を催ふす可し。国会の政府 より頒布する法令は、其冷なること水の如く、其情の 薄きこと紙の如くなりと雖ども、帝室の御徳は其甘きこと飴の如くして、人民これを仰げば以て其慍( いかり) を解く可し。」

日本は国の中心に世俗を超えた存 在として御皇室があり、国民の父母の如き慈愛に満ち た天皇皇后両陛下がいらっしゃいます。それがどんな に有難くまた希有なことなのか。大統領と国民が対立し国論が二分する極寒の如き米国と、皇室と国民が談笑し和気を催ふす万年の春の如き日本の姿に、改めて2千年の「歴史と伝統の国・日本」の素晴らしさを実 感した次第です。来年5/1に御即位される皇太子殿 下は、今年2/23のお誕生日に

「象徴天皇、そして 公務の在り方については、…国民と苦楽を共にしなが ら、国民の幸せを願い、象徴とはどうあるべきか、そ の望ましい在り方を求め続けるということが大切であ ると思います」

と、”国民と苦楽を共に”し”国民の幸せを祈る”ご皇室の伝統を今後も継承していきたいと 述べられました。国家の中心者が日々国民の幸せを祈られる国・日本。12/23は平成最後の「天皇誕生 日」です。「祈りの国・日本」に生まれた喜びを心から噛みしめ、御在位30年を迎えた天皇陛下に心から 感謝申し上げ、御皇室の弥栄と聖寿の万歳をご祈念致 しましょう。今年一年のご愛読に心から感謝申し上げ ます。どうぞ良い年をお迎えください。

( T )

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