光のおとずれ 編集後記 令和元年6月

光のおとずれ 編集後記 令和元年6月

★5月号で天皇陛下の「水問題」を紹介しました が、そしたら何と『いのちの環』5月号の特集が「 世界の水問題」でした。陛下が21世紀を”水の 世紀”と言われていましたが、『いのちの環』を読 んで改めてその意味が理解できました。世界経済 フォーラムで報告された「2050 年問題」の4番 目のリスクが水問題で、「2050 年には10 人に4 人は水が得られなくなる」という大変ショッキン グな報告でした。”地球は水の惑星”と言われる程 宇宙から見ると青く見えますが、実は地球の97.5 %は海水で、残りわずか2.5%が淡水なのです。 そのわずかな水を75億の人類と地球上の生物が 使用しているということです。しかし、世界の人 口は2025年には81億人に増加すると言われ、 それに比例して今後50年間に水の使用量は2倍 近くに増えると予測され、深刻な水不足になるこ とが懸念されているのです。この水問題を陛下は どのようにして解決されようと考えられたのか。   ★ 「第8回世界水フォーラム」での講演で陛下が 注目されたのが地球の「循環」でした。5月号で 紹介しましたが、南米のアマゾンとアフリカのサ ハラという真逆の位置にある地域が実は密接に関 わっていたという発見です。アマゾン流域にアフ リカのサハラから舞い上げられたリンを含む大量 の砂が、大気の大循環に乗って飛び、大西洋を渡 って南米大陸に降り注いでいたのです。その量 は年間4,500 万トン、アマゾン川流域には2, 700 万トンが降り注ぎ、リンが持続的に供給され 生物多様性が守られているということです。地球 の生命は人智の及ばぬ精妙な循環作用によって維 持されているということなのです。「繁栄は神の 智慧と愛と生命との相互循環から生ずるのである。 循環が截ち切られるとき繁栄の道が遮断される事 になるのである。( 中略) 繁栄の原理は、与えると 受けるとの循環によって成り立っているのである。 」(『新版栄える生活365 章』P224 ~ P225)   ★陛下は御著書『水運史から世界の水へ』の「は じめに」、「第八回世界水フォーラムのテーマは、『水 を分かち合う』でした。生物の根源であり、ほか に代わるもののない大切な水が、人々が智恵を出 し合うことにより、分かち合われ、その結果、紛 争や貧困、教育やジェンダーなどの問題が改善さ れ、平和と繁栄、そして幸福がすべての人々にも たらされるようになることを心から願わずにはい られません」と述べられました。つまり、陛下は 自然の「循環」から人類が「分かち合う」ことを 学ぶことによって、21世紀の水問題は解決でき ると仰られたのです。そして、その自然と人間の 大調和を学ぶ最高の場が6/9の「講習会」です。 最後の最後まで一人でも多くの方々を講習会にお 誘いし、講習会を大成功致しましょう。

( T )

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