「コロナ禍と先祖供養!」
生長の家宮城教区教化部長 松田正道
▶ 常日頃より人類光明化運動・国際平和信仰運動、そして自然と共に伸びる 運動実現に向けて、挺身・致心・献資の尊い功徳を積まれます宮城教区の会員・信徒の皆様、ありがとうございます。
▶ 毎年 夏の恒例行事といえば「宝蔵神社盂蘭盆供養大祭」。夏の暑さの盛りの時期 8月 17 日・18 日・ 19 日と、 三日間は甲子園球場での全国高校野球大会の熱戦と共に、並行して行われる のがこの大祭です。しかしながら、今年は恐らく大祭史上初めてとなる中止 が決定されました。理由は既にご承知の通り、「新型コロナウイルス感染症」 の防疫体制に協力するためです。この中止が決まったとき、小職が真っ先に 考えたこと、それは「今年の霊牌供養はどうなるのか?」でした。この疑問 に的確に答えてくれる内容が、宇治別格本山練成部のHPにありました。次 の通りです。
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【新型コロナウイルス感染拡大防止のためとは言え、大祭が 中止となり大祭参拝を心待ちにされていた方や毎年大祭奉仕を楽しみにされ てた皆様、盆踊りの奉納を予定されていた方々にこのようなお知らせをする ことになり、誠に遺憾に堪えません。一年以上宝蔵神社霊殿に祭祀された霊 牌を浄火場にお移しする8月 17 日『送霊祭 みたまぬきの儀』『霊牌奉送の儀』 や霊牌を焼納する 18 日『浄火の儀』の祭典をどのように行なうか、今後具体 的な検討がされることになっています。また、毎年 18 日『招霊祭』において 祭祀される新たな霊牌は、今年は全本山員による『霊牌合祀祭』の回数を増 やすことによって、丁重に一柱一柱招霊し、祭祀することになっていますの で、ご安心ください。大祭は中止となりましたが、感謝報恩の真心もってお 書き頂いた霊牌は、毎日聖経『甘露の法雨』の読誦のうちに供養させて頂い ております。今年も多くの御霊様をお祀り頂きますよう心よりお願い申し上 げます。】
と掲示されていました。
▶ 今年は総裁先生ご夫妻には御親祭を賜 らないものの、本山職員等で各御祭りを祭祀し、全国から集まってくる「霊 牌」一柱一柱を、心を込めて供養し宝蔵神社の霊殿に合祀されるとのことで す。どうぞ皆様、今年のこのような事態の中でもありますので例年より以上 に、ご先祖様の在りし日の面影を心に思い浮かべつつ、「霊牌」に書き記し て教化部にお納めください。先ずは教化部で、八日に「霊牌」一柱一柱を招 霊供養させて頂いた上で、宇治別格本山に奉送致します。
▶ ところで盂蘭盆 供養大祭が近づくこの時期によく出る質問なのですが、ここに紙上公開して 皆様と共に学んで参りましょう。以下は、五十年を過ぎた霊の供養について の質疑応答で、昭和 41 年 12 月号「生長の家」誌 59 頁に掲載された内容を引用 させて頂きました。
▶ 【問い】御先祖の個別の霊をお祀りするのは、五十年 以内というお示しが御座いますがある誌友の方から「何故五十年で限るのか」 という質問がありました。
▶ 【答え】谷口雅春総裁(当時)・・・この個別霊 の供養は五十年きっかりという意味ではないのであります。大体五十年しま したら自然に霊魂の浄化が行はれて迷っている霊魂が少なくなるというわけ ですけれども、中には毒殺されたり非業の最期を遂げたとか普通の死 しにざま 様をし ていないで深い恨みを持って死んだ様な人の霊魂は五十年たってもまだ、浄 化の過程を完了していないのがあるから、五十年過ぎた霊魂でも名前を読ん で供養してあげ、又その年月日が判っている場合は位牌(霊牌)の裏に書い て特に名前を唱えて呼び出してお祀りすると云うことになっているわけであ ります。それで毒殺されたり非業の最期を遂げた人以外の霊魂でも中には 五十年経てもまだ悟りを開 ひら かん霊魂があるかもしれないけれどもそれは「○ ○家先祖代々親族縁族一切之霊」としてまとめて招霊しているわけですから 自然に感じて供養の所へ集って来ているものなんであります。人間は五官の 感覚器官に頼っておりますから本当に耳に聞こえるように呼ばなんだら聞こ えないですけれども霊魂になると肉体の感覚器官を通さないでも我々が何月 何日に先祖供養をするんだと心の世界できめるだけでそれを感じて其処に集 ってくると云うことになっているのであります。それを特に名前を誦へてあ げるのは迷ひが多かったり、恨みが解けないでいたり或いは自分が新仏で沢 山の先輩の霊の参列があるために遠慮しているような霊魂があるもんですか ら名前を呼び出してあげたらいいわけで「五十年たったら放っておいてもい い」と云う様な意味じゃないのであります。(生長の家宇治別格本山HPよ り引用)
▶ 大祭は中止されますが、谷口雅春先生のこのご指導を参考にして、 皆様のご先祖様を思う尊い心で是非、真心込めて霊牌を浄書し、ご供養くだ さい。そして、一日も早くコロナ禍が収束すると共に、日本社会・国際社会 が正常化することを心より祈念致します。
感謝合掌