光のおとずれ 教化部長 令和2年12月

「観かんの眼つよく、見けんの目よわく」

生長の家宮城教区教化部長 松田正道


▶常日頃より人類光明化運動・国際平和信仰運動、そして自然と共に伸びる運動実現に向けて、挺身・致心・献資の尊い功徳を積まれます宮城教区の会員・信徒の皆様、ありがとうございます。

▶江戸時代初期の武術・剣術家に 宮本武蔵という人物がいます。武蔵の著した兵法を記述した書に『五輪書ごりんのしょ』 があり、「水之巻すいのまき」に「観かんの眼つよく、見けんの目よわく」とあります。ここで 云う「見の目」というのは、人間に備わっている肉眼のことで物事の表面だ けを捉え、物事を浅くしか見ることが出来ません。これはその時の状況や雰囲気に左右されたり錯覚を起こしたり、いわゆる現象の先入観に左右されがちな見方なのですね。それに対して「観の眼」というのは、物事を直感的・全体的に捉え、事物の奥深くに潜んでいる本質を見抜く見方のことをいいま す。書によるとこれを養うには、感情を交えず虚心(先入観を持たず、心に 何の蟠わだかまりもなく、素直な心=虚心坦懐)になって、日頃から訓練をすることが望ましいとされています。

▶ここでハッと気がついた方もおありでしょう。 兵法のことですから常に身を守るための護身術の一つとして編み出された考 え方であることとはいえ、見事なまでに「生長の家」で云う神想観の観法の 奥義・極意を説いているように感じます。生長の家創始者・谷口雅春先生著 の『新版 詳説神想観』には、次の通り説かれています。

「観」とは心の眼 でみる事ー「観」ずれば現れる 神想観の「観」とは、肉眼で見るのではなく、精神統一をして、ひたすら心の眼でみることであります。 映画のフ ィルムがあっても電燈をつけなければ現われない。「観ずる」というのは、 この電燈をつけるようなものです。観ずれば現われる。観じなければ現われ ないのです。
(同書 24 ~ 25 頁)

▶私たちはややもすると、この現代社会に於 いて現象界の多くの事柄に心を奪われ一喜一憂するといった生活を送りがち ではないでしょうか。そのような中でも目先の出来事だけに心を奪われることなく、絶えずその先の動きに気を配り、物事の全体像を予見し、冷静にその奥にある本質に思いを馳せて生活をすることが大切です。

▶さて一年間も瞬またたく間に経過し、最早もはや最後の月に入りました。この一年を振り返ってみて誰もが口にすることは、「新型コロナウイルス感染症」。この蔓延に全世界が翻 弄されるという近年希に見る事態となっています。国内に目を向けると、G OーTOトラベルキャンペーン等、国民の生活面や産業界の経済振興策も採 られているようですが、懸念材料は山積しているようです。

▶「生長の家」 でも今年度に入ってコロナ禍によって、総裁先生ご夫妻に直接ご指導を賜る 「生長の家講習会」が一度も開催できないという、嘗て経験したことのない 状況であり、さらに例年恒例の「全国幹部研鑽会」「全国大会」も大幅な開 催形態の変更策を講じましたが、遂に中止となりました。吾が宮城教区でも、 コロナ禍直前の一月の練成会は開催したものの、それ以降は一度も練成会が 開催できず、今日に至っています。さらに年に一度、生長の家総本山に馳せ 参じての「団体参拝練成会」も中止。大聖師・聖姉の各年祭も大幅な開催形 態の変更を余儀なくされ、真夏の恒例行事、宇治宝蔵神社での「盂蘭盆供養 大祭」も、同様の措置が執られました。ほかにも「地方講師・光明実践委員 研修会」「講演会」等、毎年・毎月定例開催して来たことが、何とありがた かったことだったのかと、今更乍らに感じているところです。

▶しかしコロ ナ禍は、マイナス面ばかりだったのでしょうか? このピンチをチャンスと 捉えて、対面での行事が出来なければ、インターネットを使ってこれまで以 上に、幅広く迅速に繋がろうということで多くの人々がこの未知の分野に挑 戦してくださったことは特筆に値します。パソコンを始められた方・ガラケ ーをスマホに替えた方・ご自宅にWi-Fi 環境を整えられた方等々、これからも大いに慣れて頂きたく思います。しかし、これらに不慣れな方々にも今後 ご満足頂けるようにと教区五者一同、色々と施策を講じて参りますので、どうぞご安心頂きたく存じます。

▶また以前のようにいつでも気軽に誌友会や 各種行事をを開催し、真理を互いに研鑽し合う日が一日も早く来るよう、皆様と心を一つにお祈りさせて頂きましょう。冒頭に掲げた宮本武蔵が云うよ うに、現象の表面のみを見て慌てるのではなく、物事の本質を見極めた行動をとりましょう。そして総裁・谷口雅宣先生が四月に発表された【コロナバ スターズ宣言】(当紙6月号2頁に掲載)を、今一度読み返してみましょう。

▶皆様のこの一年のご活躍に心より感謝申し上げます。ありがとうございま す。

感謝合掌

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