「愛する家族は、私の宝物」 涌谷町 生出信明さん


平成23年10月23日 (日)生長の家講習会体験談発表 会場:仙台サンプラザホール

 

合掌ありがとうございます。

私はお茶の販売の仕事をしています。この東日本大震災は私たちに多くの教えと課題を残しました。百年に一度千年に一度と言われるこの大震災は、家や店だけではなく生まれ育った多くの思い出、親せきと仲間、お客さんを呑み込んでしまいました。まさに想定外、想像を絶する津波でした。当日私は、石巻で仕事をしていました。あまりに大きな揺れと時間の長さで「これは津波が来る。娘が家に一人だ。帰らなければ」私はすぐ車に戻り走らせました。

信号は消え道は大渋滞です。一時間以上かけて車は北上川の土手の上まで何とか来ることができました。土手は亀裂が入り今にでも決壊する寸前です。通常であれば河川敷が見える川は満杯となり自分の走っている道路もあと二十㎝で溢れ出す。大きな松の木や家の残骸が流され川は荒れ狂っていました。なんとか家に行こうとしましたがどの道も決壊や、崖崩れなどで断念せざるを得ませんでした。

「娘は大丈夫だろうか?」私の頭は娘のことでいっぱいでした。

津波は市内の街の中まで来ていました。ここなら大丈夫だ!!ここまで津波はこない。そう思い高台に行き車の中で夜を明かしました。

次の日、仕方なく私は避難所へ向かいました。その夜、避難所では自家発電でテレビが映っていました。想像を絶する波が町を襲う、呑み込まれた町は大惨事になっていました。

「これでは娘もやられた、ひとたまりもない」これであきらめざるを得ないと思いました。私は誰もいない体育館の隅で神想観を始めました神様と御先祖様に感謝し、そのような状況の中でも生かされている我が生命に感謝していたのです。すると

「現象は変化があって当たり前、しかし実相がある。どんな困難の中にも完全円満なる世界がある。祈れば届く」そんな思いがしてきたのです。現象的に観ればあまりにも惨い状態でありますがその思いを感じた途端、心がうんと軽くなり気持ちが落ち着いてきました。その中でも娘が生きているという実感を得ました。

次の日4日目、二男が私を探してこの避難所に来たのです。
「昨日、笑子を探しに雄勝に行って来たよ。稲井に避難させたから心配ないよ。笑子がお父さんと会いたがっているから稲井に行かないか?ガソリンが無いから自転車で来たんだけど、俺、走るから」
私は自転車に乗り一時間かけて息子と稲井に向かいました。そして娘とようやく再会できました。娘と抱き合い
「怖かったろう、ごめんな、ごめんな、もう大丈夫だから」
「お父さん、お家 もうなくなったよ」という娘のことばに
「いいよ、いいよ、お前たちが無事でいられたんだからいいよ」
「家は何とでもなる。いいよ、いいよ」
「お父さんにはちゃんとお前たちという宝がのこっているよ」
娘は涙を流しながら安心したような顔をしていました。次の日、三人で雄勝町に行くことになりました。峠を下り町の中に入ったら以前の面影はなく荒廃した町になっていました。自分の家に行く道も解らず息子の運転に任せ何とか家に着きました。
「父さんここだよ」という息子の言葉に・・・・・・。
そこはコンクリートの土台だけでした。むなしさだけが込み上げてきました。しかし、この悲惨の中で家族が無事でいられたことは神様や御先祖様のお蔭としか考えられません。私はありし日の我が家に向かって合掌しました。

そのまま妻の職場に行き妻とも母とも会うことができ元気な姿を見ることができました。そして、妻の実家へ行き義父母に会うことができ、そこでしばらくお世話になることになりました。すると神想観と先祖供養をせずにはいられないのです。
電気のないところでローソクと懐中電灯での行の再開です。そうして二週間位たってから生活の再スタートを意識してきたのです。

4月初め、涌谷町に住む白鳩会の勝又ふみさんのお世話で借家を用意していただきました。相愛会の皆さんの愛念で生活に必要なすべての電化製品等が用意され涌谷町で生活が始まりました。被災した私たちにとってこれからの生活が大変であります。生長の家の信仰を生かし神の子無限力を発揮する時であります。又、多くの人に素晴らしい生長の家の真理を伝え人類光明化運動、世界平和信仰運動に邁進します。ありがとうございます。

再拝

カテゴリー: 光のおとずれ, 真理の証し   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

トラックバックURL:
http://www.sni-miyagi.or.jp/wp/wp-trackback.php?p=2374